セッションハイジャックとは?

セッションハイジャックは、ネットワーク上でデータを送受信するための通信回線(セッション)を不正に乗っ取る攻撃手法のことを指します。通常、ウェブサイトやオンラインバンキングなどのセキュアなWebサービスを利用する際に、ユーザーはログイン認証を行い、セッションを確立します。しかし、この認証が乗っ取られた場合、攻撃者はユーザーと同じセッションIDを取得し、ユーザーに代わってサービスを利用することができます。

具体的には、攻撃者は、ネットワーク上を傍受し、ユーザーとサーバーの通信内容を盗みます。そして、ログイン情報やセッションIDなどの情報を取得し、自分のコンピュータ上でそのセッションを再現することで、ユーザーのアカウントに侵入します。このような攻撃は、暗号化通信に対しても効果的であり、クッキーやセッションIDを盗むことで、標的とするWebサイトに侵入することができます。

セッションハイジャックを防ぐためには、セキュアな通信プロトコル(https)を使用すること、クッキーやセッションIDの有効期限を短くすること、定期的にログアウトすること、さらには、パスワードの強化やマルウェア対策などの基本的なセキュリティ対策を講じることが重要です。また、ウェブサイト側では、IPアドレスによるアクセス制限や、二段階認証などのセキュリティ機能を実装することも有効です。

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